2009年10月14日 音について |
今回のクラブは、2学期最初のクラブです。 夏休みだけでなく、9月もクラブがなかったので、かなり長い間のお休みでした。 ( 映像の記録がないので、今回の記事もテキストばかりです。すいません。)
最近は、ゆとり教育のためか、音についての勉強は、小学校ではあまりやらないようです。
音と振動 まずはじめに、アルミの棒を示し、これは、どうやったら音が出るか聞いてみました。 「たたく」 という、回答が帰ってきます。 そこで、「音はなんで聞こえるのだろう。」 ということで、 みんなに聞いてみました。 多くの子供たちから、 「物がゆれているから」という、回答が出ました。 さっそく、持参した楽器チューニング用の音叉(おんさ)を叩き、指で触ってもらいました。 また、理科室の音叉(おんさ)を借りて音を出し、金属部分が揺れているのを触って確認してもらいました。
声の模様 次に、でんじろう先生でおなじみの、サラダボールに黒いビニールを貼て塩をまぶした、声などの音の振動を 視覚化する実験です。みなさん、テレビなどでは見たことあるようですが、実際にやったことがある人はいませんでした。 (わざわざ、家でやる人はいないようです。) みなさん、思い思いに大声を出し、ビニールを振動させていました。 ねこじゃらしの穂先を上に置くと動くとのことで用意しましたが、緑のままだと思いためか、みんなの声の大きさが 足りないためか、うまく動きませんでした。
可聴帯域を調べる ここで、音の三要素の紹介をしました。 音の高さ(周波数)、音の大きさ(振幅の大きさ)、音色(音の波の形)です。 そこで、音の高さ(周波数)は、どこまで聞こえるか、可聴帯域を調べました。 発信器から、いろいろな高さの音を出し、アンプで増幅、スピーカーで音を聞き、どこまで聞こえるか調べます。 発信器です。色々な音の高さが出ます。 詳しくは、こちら。 実験用のアンプです。 詳しくは、こちら。 スピーカーです。 詳しくは、こちら。
普通の人は、20Hz〜20000Hz(1秒間に、20回揺れる音から 20000回揺れる音)まで聞き取れるといわれています。 しかし、年とともに、高い音が聞き取りにくくなっていきます。 お若い先生や、子供達は、18000Hz程度までは、明らかに 聞き取れるようでしたが、管理人は、13000Hz程度までしか聞き取れませんでした。 ( 年を感じました。) 犬やコウモリ、イルカなどは、人間でいうところの超音波を聴き取れまます。(イルカ、コウモリは 20万Hzまで) すごいですね。 逆に、低い音(下の周波数)は、この装置ではうまく再生できません。 ( スピーカーのコーン紙は揺れるのですが、 音になりません。) そこで、安いスピーカーなので、みんなにスピーカーを触ってもらい、低い音は振動として感じるのを 実感してもらいました。 だんだん音を高くしていくと、指では振動を感じなくなっていき、耳から音が聞こえてきます。 もう少し、大きなスピーカーを使って、低音から再生できるようにしてみたいと思いました。
クントの実験 次は、クントの実験と言われる、透明な管の中に、軽い多くの小球(発泡スチロール球)を入れ、一方の管の口から スピーカーを近づけて音を出し(口を近づけて声を出し)、内部の小球が、音に共振して動く様子を観察するものです。 何人かに大きな声を出してもらいましたが、小球は揺れませんでした。 スピーカーを近づけて、音を出すと、中の小球が音に合わせて、細かく波のように立ち上がります。 細かい波もありますが、全体的にみると大きく波も見られます。 みんなから、「ウォー」という声が上がりました。 まるで、生き物の様に、発泡スチロールの小球が動きます。 中には、かなりうるさい音を出したので、耳をふさいでいる子供もいました。・・・ (*_*)
声や音の波形の観察 声や音の波形を、オシロスコープを使って観察してもらう予定でしたが、時間がないため出来ませんでした。 せっかく用意したのに残念です。・・・・ (T_T)
秋月のコンデンサーマイクを使ったのですが、ゲインが少し足りないようでした。 マイクアンプを増設した方が良いようです。
工作 時間がないため、ほとんど工作に時間が割けませんでした。 工作は、音にちなんだ物にしました。 Rikatan 2009年6月号 音の実験・ものづくり の 月僧秀弥 先生のサイエンスショーの記事から、 紙コップを使ったモールの実験やストロー笛の実験を行いました。
千葉県柏市立富勢西小学校 科学クラブ 日記
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