2015年9月9日 ラムネを作ろう

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                                - 昔の方法でラムネを作りました。 -  

    逆さにしてビー玉で栓をしているところです。

  

 科学実験では、酸とアルカリの反応で二酸化炭素を作る実験が数多くあります。
その中でも、食べ物に関連したものは、子供たちに人気があります。
科学クラブでは、2014年2月にラムネ菓子をつくったことがありますが、
今回はラムネと言ってもラムネ菓子ではなく、飲み物のラムネを昔ながらの
方法で作りました。

 現在のラムネの製法は、炭酸水に砂糖や香料を入れて作っているようですが、
昔のラムネは、クエン酸と重曹を使ってラムネをつくっていたそうです。クエン酸と
重曹の反応で炭酸ガスが出るので、それを瓶内でビー玉で封じ込めているそうです。

 クエン酸と重曹の中和反応を利用した方法で、ラムネを作ってみることとしました。

 

・事前の準備としては、ラムネ瓶、食用のクエン酸、重曹、レモン果汁等を用意しました。

 どの程度の分量を配合するかは、ネットを参考にさせて頂きました。

 以下の様な配合で作ってみました。(予備実験は画像がありません。すいません。) 

  ラムネ瓶に 

           砂糖      大さじ 2

           クエン酸    小さじ 1

           水        瓶の8割ほど入れる

           ポッカレモン  少々

 

  水を入れた後は、瓶を逆さにして手で押さえ、ビー玉が下に降りて栓をするように

  します。

 とてもおいしいかは別にして、ラムネができました。栓を抜くと、シュワっと炭酸ガスが
 出てきました。一応完成することができました。

 

・ 時間があればラムネ菓子も作ろうと考えていました。最近は、砂糖を固めた物に
 香料等を添加した物をラムネとしている物が多いようです。
 メーカー製のラムネ菓子には、クエン酸と重曹の中和反応を利用した物があるか
 近隣のスーパーに行って既製のラムネ菓子を購入してみました。

 ・ MORINAGA 森永製菓(株) ラムネ
    

   原材料名

          ぶどう糖 タピオカ殿粉

          ミルクカルシウム 酸味料

          乳化剤 香料 

          (原材料の一部にゼラチンを含む)

 

 ・ 角大製菓(株)  クッピーラムネ (ソーダラムネ)

   原材料名 
          砂糖 コーンスターチ
          馬鈴薯殿粉 デキストリン
          酸味料(クエン酸 酒石酸) 
          重曹 香料 ベニバナ黄色色素
          クチナシ青色色素

  角大製菓のクッピーラムネには、クエン酸と重曹が入っています。
  昔ながらのラムネ菓子と言えそうです。

 こちらも簡単に紹介することとしました。

 

 

 

  < 実験の当日です >  

 まずは、ラムネ菓子、ラムネの紹介をしました。その際に、ラムネ菓子やラムネ飲料を
食べたり飲んだりしたことのあるか聞いてみましたが、食べたり飲んだことのある児童が
ほとんどでした。

 

 酸とアルカリについて紹介しました。(4年生と5年生には難しかったかもしれません。)
 クエン酸の紹介や重曹の紹介もしました。

 みんなで、ラムネ菓子の試食をしました。(実際には、クエン酸と重曹が入っている
 製品はほとんど市販されていませんでしたが、上記の通り、角大製菓のラムネには
 クエン酸と重曹の中和反応を利用しています。香料を添加した砂糖を固めている物を
 ラムネと称して販売しているようです。)

 食べた際に、口の中でどんな感じがするかも聞いてみまたところ、やはり、シュワッと
 する感じが一番多かったです。

 
 食用のクエン酸や重曹の味見もしてみました。クエン酸は、結構酸っぱいです。

 そして、リトマス試験紙を使って、クエン酸や重曹の酸、アルカリを調べました。
 
 リトマス試験紙は、学校の物を使わせていただきました。
 
 みんな熱心に調べています。
 
 (今回は食品を調べているので、安全メガネ、手袋、ピンセット、ガラス棒等は使用していません。
  化学薬品を扱うときは、原則使用するようにしましょう。)

 

  ラムネは食べたり飲んだりすると清涼感が得られます。 クエン酸と重曹の中和反応は
 ただ単に、炭酸ガスが発生するだけでなく、温度も下がるということも見てもらいました。
 (クエン酸と重曹の中和反応は、吸熱反応です。)
 
 みんな温度計を見つめています。
 
 0度近くまで下がったようです。
 

 

そして、ラムネに挑戦しました。

 

★ ラムネに挑戦

 

  1.ラムネ瓶に 

    砂糖      大さじ 2

    クエン酸    小さじ 1

    水        瓶の8割ほど入れる

    ポッカレモン  少々              を良く溶かす。

 

  2.先の内容を溶かした溶液に

 

    重曹  小さじ 2/3杯を入れる

 

    その際に、素早く瓶の口を指で押さえ、

    さかさまにする。  ビー玉が瓶の口に

    落ちていることを確認し、しばらく

    置いておく。液が透明になったら

    ビー玉を落として飲む。 (本当は冷やします。)

  
  
  瓶をさかさにしてビー玉で栓をしています。

  
  うまく、栓ができたようです。

 

  中で炭酸の泡が発生し、上部でビー玉が栓をしています。
    

  こちらの斑も量は減りましたが、ビー玉が上部で栓をしています。
  

 

  しばらくすると、発疱がおちつきます。 本当は冷やしてからの方がおいしいと
 思いますが、冷やす時間が無いので、試飲にしました。

 開栓器をビー玉にあてがっで下に押し、開栓します。
  
  

  
 栓を抜くと、炭酸の泡が出てきます。 成功です!

 みんなで、味見をしました。レトロな味でした。・・・

 

 

 余興として、コーラにメントスを入れ、コーラの噴水をやってみました。
 (溶解度の実験なので、ちょっとずれるかもしれませんが、)


 

 
  しかし、しょぼい噴水で終わってしまいました。・・・
  a
   ちょっとシラケた終わりになってしまいました。・・・・すいません。

 


  < 反省点、思った点、気付いた点など >

 1. 時間配分を考え、ラムネ菓子も作った方が良かったと思われた。
    時間を節約して、事前に配合を人数分取り分けておけば良かった。     

 

          ★ ラムネ菓子に挑戦

 

          ビニール袋に 

                   粉糖        大さじ 2

                   クエン酸     小さじ 1/4杯

                   ポッカレモン   少々       良く混ぜる
          

          混ぜた 粉糖、クエン酸、ポッカレモンに

        重曹 小さじ 1/4杯を 加えて混ぜる

          一か所に集めて固めて、型でくり抜いて完成。

 2. 酸とアルカリ、中和反応の説明を、4、、5年生に対してもっと分かりやすい説明や
    キャラクター等を用いた親しみやすい説明を考えても良かった。

 3. 余興はいらなかったかもしれない。 メントス・コーラは、栓に小さな穴を開けておくと
    より高く、長時間の噴出が見られるようであった。
     
     (参考) 
          MAKE Fair 2015 、メントス×コーク大噴水ショー
        The EepyBird Coke Zero & Mentos Spectacular)
         EepyBird(Stephen Voltz, Fritz Grobe )

      管理人は、このショーを見ましたが、コーラがかかりました。・・・(^_^;) 
      中心に穴を開けたメントス5個を糸で吊るし、それが落ちるようにセットしてあった
      ようでした。
  

 

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