プラネタリウム用 エアドーム 

               オリジナルのつくばエキスポセンターのエアドームです。

                            

 ホーム > 機器・材料一覧 > エアドーム > エアドーム レポート つくばエキスポセンター

                                                

 

     -  つくばエキスポセンターのオリジナルのエアドームです。 −

 

---------------------------------------------------------------------------------------

ページをご覧になり、エアドームを作った方へ。  また、他の方法で製作した方へ。

 エアドームについての問い合わせを頂く様になりました。 しかし、管理人の方法がベストと言うことは
 ありません。そこで、みなさんがドームを製作した際に、工夫した点、苦労した点などをお寄せ頂き、
 みなさんで情報を共有できたらと思っています。当ページの方法のみならず、当ページ以外の方法でも、
 ご連絡をくだされば幸いです。 掲示をさせて頂き、情報を共有していきたいと思いますので、ご連絡の程、
 よろしくお願いいたします。   m(._.)m                                         管理人  相田

 メールはこちらに、 (画像となっています。)  ー>             

---------------------------------------------------------------------------------------

 

  管理人のドーム製作にあたり、つくばエキスポセンターの萩原先生に御指導頂きました。
 ご指導頂いたつくばエキスポセンターのオリジナルのエアドームや投映機材についてのレポートです。


  つくばエキスポセンターでは、科学出前活動(アウトリーチ活動)として、いろいろな出張実験を
 やっているそうですが、移動プラネタリウムにも以前から取り組んでいるそうです。  (こちら)
 近隣の学校等に出張し、投影をなさっているそうです。会場の大きさにあわせて、5mから10mの
 大きさまで、いくつもフィルム式のエアドーム製作をなさっています。

  管理人が初めて拝見した2010年の時は、確か7mのドームでした。とても大きく感じました。
 その後、つくば科学フェスティバルに何度もお伺いしていますが、その都度、出入り口の形状や
 送風部の工夫等で進化し続けています。

  今回のレポートは、2015年のつくば科学フェスティバルの際に出張上映なさっていた様子です。
 以前のプラネタリウム本体は、五藤光学研究所のNEXを使用していました。 しかし、
 その後、なんと、大平技研のMegastar Zeroを使用なさっていました!!!

  

  つくば科学フェスティバル2015の会場の様子です。
   
  手前に見える大きな白いドームが つくばエキスポセンターの出張プラネタリウムです。
  (多くの子供達が、数多くのブースで色々な実験をやっています。会場の熱気が伝わってきます。)

 


  移動式ドームを上から見た所です。
  
  今回は会場の制約があり、5mドームとなっています。このため、エクスポセンターの他の
  出張用ドームより小振りです。写っておられる方が、ご指導下さった萩原先生です。

 

  正面からの様子です。
  
  出入り口の扉は、内側から空気圧によって、押し付けられるようになっています。
  このドームは、前室はありませんでした。

 

   ドームの側面です。壁ぎりぎりに設置されていました。
  管理人の製作したドームより、スカートの長さが短いです。
     
   スカートは袋状(チューブ状)になっており、内部に余ったフィルム材(ドーム部(地球儀のシール)
   切り出した際に出る端材等)が入っているそうです。内部の圧力でドームの縁が浮き上がらないよう、
   適度な重さになるようにフィルム材を充填なさっているようです。 
   管理人は、スカート部をホースと100均の錘で押さえていましたが、これならば設置や撤収に
   時間がかかりません。

  

   出入り口扉の内側からの様子です。内圧で内側から外に押されるようになっています。
   
   上映中、迷光はほとんど気になりませんでした。

   

   ドーム内面の様子です。
   
   最近製作したドームのフィルム材には、エンボス加工がされており、艶消しのように
   なっています。プロジェクターで投影しても、テカらなくなっています。
   フィルム材をシーラーで圧着するので、多少の皺はできますが、エクスポセンターの
   ドームは、皺は目立たずとてもきれいです。

 

   天頂部の様子です。
     
   天頂部の円は、比較的小さいです。シーラーの圧着でここまできれいに仕上げることは
   管理人には不可能と思いました。やはり萩原先生の腕は違います。 
   写真に写すと若干皺が目立ちますが、星の投影では日周運動を行っても、
   星が波をうつことはありませんでした。
   
   

   ドーム内の送気口です。
   
   上に吹き上がるようになっていました。内面を黒くしており、迷光防止をしています。
   開孔部の縁は、送風でバタつかないように壁面に固定されています。
   送風には工場扇を使っておられました。送風を自動調節する仕組みも取り付けて
   ありましたが、撮影許可は頂けませんでした。・・・ (^_^;) 
   (ドームの外壁に紐が固定されており、内圧が上がって紐が上方に引っ張られると
    工場扇のスイッチがOffとなる仕組みです。このため、一定以上膨らまないようになっていました。
    内圧が下がって紐の固定部も下がるとスイッチがOnとなり、送風が開始されます。
    人の出入りなどで内圧が下がると、自動的にスイッチがOnとなります。
    アナログ的ですが、良く考えられています。)

 

   内部には、40脚程度の折り畳み椅子がありました。
   
   中心部に、Megastar Zeroが設置されていました。

 

   コンソールの前方です。
      
   上段はMegastar Zeroを中心に、前方に星座絵投映装置が
   設置されていました。中段にノートPC、下段にプロジェクターが設置されています。
   床面には、音響用のミキサーやテーブルタップ等があります。

 

   前方(南)には、音響機器や照明があります。
   
   照明は蛍光灯型の投光器を使っておられました。

 

   コンソールの最上段のMegastar Zeroや星座投影器です。
      
   星座投影機は6つ設置されていました。 投影機は自作だそうです。
   画面左のMegastarの手前のスイッチが、星座絵投映機のスイッチです。
    
   投影星座絵投影器の原板は、NEXの物を流用なさっているようでした。
   レンズは無く、いわゆるピンホール式の投影機です。
   投影機下部は、小さな自由雲台となっており、上映前に星像に合わせて
   調整をしておられました。

 

   Megastar Zeroの投影中の様子です。 (手持ちなのでぶれています。(^。^;)
   
     
沈みゆく夏の大三角形です。 天の川がとてもきれいです。
   

   秋の天の川です。  (手持ちなのでぶれています。すいません。)
   
   カシオペヤ座です。

 

   みずがめ座周辺です。 (赤い光はレーザーポインターです。)
   
   このあたりは、Megastar Zeroのレンズ投映写野の周辺のためか、星の暗さが
   目立ちました。 ( 元々、明るい星が少ない所ですが、・・・)

   上映中の様子です。
   
   本当にきれいな星空(星像)でした。 管理人は、星に見とれていました。・・・
   (欲を言うと、星に色がついていると良いのですが、・・・)

   

    つくばエキスポセンターでは、出張上映をなさっています。
   出張上映の際は、出張先の規模に合わせて、ドームの大きさを変えているそうです。
   いままでは、五藤光学のNEXだったので、大きなドームでは星像が暗くなっていたそうですが、
   Megastar Zeroとなってからは、10mのドームでも明るい星像で上映できるそうです。

    管理人のお世話になっている小学校の科学クラブや、ときわぎ祭の上映にも
   ぜひ出張上映をして頂きたいと思いました。

 

   写真撮影等、無理なお願いも聞いてくださり、萩原先生をはじめ、つくばエキスポセンターの皆様、
   どうもありがとうございました。今後もご指導お願いいたします。

 

                                                     

 

 ホーム > 機器・材料一覧 > エアドーム > エアドーム レポート つくばエキスポセンター

 

                                 千葉県柏市立富勢西小学校  科学クラブ 日記

 

実験機器・材料のページに戻る

                                               

 

 

 

inserted by FC2 system