霧箱
- 放射線の軌跡の観察に使いました。 -
- ペルチェ素子を使った霧箱はこちら -
いろいろなイベントで製作した霧箱です。
科学クラブで、放射線の実験をやりましたが、その際に、霧箱で放射線の軌跡の観察を行いました。
用意した霧箱は、KEKの一般公開や東大柏キャンパスの一般公開に参加した際に作成した物を利用しました。
(1年に一つづつ製作し、数年かけて集めました。)
霧箱の製作方法は、いろいろなページで紹介されています。(いろいろなバリエーションがあるようです。)
こちらの霧箱は、下部が透明なタッパー容器でできています。側面に、穴が開いていて、ゴム栓が入っています。
そのゴム栓から、針金が中心まで出ており、放射線源として、針金の先にランタンのマントルがついています。
下部の発泡スチロール製の容器内に、ドライアイスを入れます。 容器内には、底面側にテープ状の
スポンジが貼ってあり、そこにエタノールを5cc程度染み込ませます。蓋の裏には、黒い紙が貼ってあります。
黒い紙を貼った蓋をして、蓋が下になるように逆さにして、ドライアイスの入った発泡スチロールの容器に
置いて底面を冷却します。その後、部屋を暗くして、側面からライトで照らします。数分すると、スー、スー と、
細い霧状の物が、内部に見えてきます。放射線が取りぬける際に、周囲の過冷却状態のアルコールが、凝集
されるため、霧状に見えるのだそうです。マントルにはトリウムが入っており、α線を放出するので、まっすぐな
軌跡が見えます。
ですので、ドライアイスやエタノール等も必要です。
ドライアイスを砕く道具も必要です。
科学クラブでの、観察風景です。
静止画では、うまく撮影できていませんので、動画です。
2012年2月8日の実験です。
2013年2月6日の実験です。
これ以外にも、東葛テクノプラザでのイベントでは、もう少し大きな容器の物を作製しました。
こちらは、なかなかうまく観察が出来ていません。大きなものは冷却等、色々とコツがいるようです。
ドライアイスが無くても、ペルチェ素子を使って、霧箱を冷却し、放射線を観察する方法もあるようです。
製品もあるようですが、とても高価です。 ネットなどで拝見すると、自作なさっている方もおられるようです。
今後は、管理人も、ペルチェ素子を使った霧箱を製作してみたいと思っています。
---------------- 2017年3月追記 --------------------------------------------------------
ペルチェ素子を使った霧箱は、 5年以上塩漬けとなっていました。(^_^;)
その後、ようやく製作できました。 -> ペルチェ素子を使った霧箱はこちら です。
----------------- 追記 終わり -----------------------------------------------------------
千葉県柏市立富勢西小学校 科学クラブ 日記