色覚検査表 (光と色の実験です。)
- 色覚検査表を使った光と色の実験です。管理人の数少ないオリジナルの実験と思っています。 -
管理人は、小学校や中学校で検査をした記憶があります。
管理人は科学実験が大好きです。中でも光の実験は、管理人の実験のレパートリーメニュー数が多いです。
光の実験も、いろいろな先生方の実験の真似事をしてきましたが、オリジナルの実験はありませんでした。
ある時、カラーフィルターの透過波長の事を調べていた際に、色覚検査表を使った実験を思いつきました。
原理を考えると当たり前なのですが、ネットで調べても他ではやっていないようなので、管理人は勝手にオリジナルと
思っています。 (^_^;)
最近の小学生は、希望者以外は色覚検査をやらないそうなので、児童達は 色覚検査表をほとんど見た事が
ないようです。このためか、手品のようなので、児童達もちょっと不思議そうでした。しかし、程度の差はあれ
一定の割合で色覚異常の児童もいると思われますので、この実験を見せる場合は、こちらから児童に個別には
質問をしないようにしています。あくまで、みんなに対して質問をしています。
管理人は、Amazonで色覚検査表を購入しました。ちょっと高かったです。しかし、色覚検査表は、学校の保健室
などに置いてあると思います。これをコピーして使うと、著作権的に問題になるのかもしれませんので、そのまま
検査表の本をお借りして、実験に使えば問題ないと思います。
また、色覚検査のフリーのソフトがあります。m-takeさんの「色覚検査」です。こちらの画像をキャプチャーして
印刷しても、ほぼ同様の結果が得られました。ソフトそのものを改変するわけではなく、あくまで表示されている
画像をキャプチャーするだけなので、著作権的には問題ないのではと思いますが、・・・。 これでしたら、
お金もかからずに実験が出来ます。 (ちなみにm-takeさんは、色覚検査の表をどちらから引用なさったのでしょうか? オリジナルに作成?)
(印刷するプリンターによって、色が若干違うので、うまくいかないかもしれません。管理人は、OKI C5800n というレーザープリンターで
出力しました。)
光源は、赤青緑の各色のフィルターでも、フルカラーLEDのRGB各色の照射でも概ね同じ結果でした。
(ここで言うフィルターは、波長の狭いナローフィルターです。 こちらのページの富士フィルムのナローフィルターです。
また、フルカラーLEDは、秋月の角型フルカラーLEDを使っています。現在は、販売されていないタイプのフルカラーLEDです。)
1. 青い光を当てています。 何の数字でしょうか? (数字が読めるような、読めないような・・・)
赤い光を当てると、・・・・・・。
16という見字が浮かびます。
赤、緑、青の光を当てると、こんな風に見えます。
2. 次は、こちらです。青い光を当てています。 ( なんとなく、20に見えますね。)
赤、緑、青の3原色の光を当ててみます。
すると、29が浮かびます。
3. 今度は、こちらです。やはり青い光です。
緑の光に変えてみます。やはり、読めません。
赤い光に変えてみると、・・・・。
はっきりと、42が浮かびます。
3原色を当ててみると、
こんな感じです。 42と読めます。
4. 次は、こちらです。 3原色を当てています。 (読めるような、読めないような?)
3原色を当てているのに、読みにくいです。
青い光を当てています。すると、・・・。
今度は、45と、はっきり浮かび上がりました。
いままでは、青い光だと読めなかったのに、今度は青い光だと読めるようになります。
なんだか、不思議ですね。(^_^;)
5. 次は、こちらです。青い光があたっています。
数字が読めるでしょうか?
3原色を当てると、・・・・。
3原色をあてると、5という数字が読めます。
6. 次は、こちらです。青い光が当たっています。 3に見えます。
3原色を当てると、8に見えます。
色覚検査表は、色覚の異常がある際に、他の数字に読めるようにしてあるんですね。・・・
他にも表はありますが、だいだい同じような感じでした。
原理を考えると、当たり前なのかもしれませんが、マジックみたいでおもしろかったです。
千葉県柏市立富勢西小学校 科学クラブ 日記