低圧ナトリウムランプ ( トンネルの中にある橙色〜黄色のナトリウム灯です。)
- 光の実験で使いました。 -
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- 単色光下で見ると、色の識別が出来なくなります。-
最近の照明はLEDに変わってきました。街灯もLEDに変わってきています。所々で、オレンジ色の街灯を
見かけることがありますが、高圧ナトリウムランプです。管理人の家の近くでも見られます。 今回光の実験で
使用したのは、低圧タイプのランプです。低圧ナトリウムランプは、オレンジというより黄色一色に見えます。
今でも地方に出かけると、トンネルの中などにみられます。高圧のランプに比べて色の視認性が悪く、色の
識別がしにくくなります。
低圧ナトリウムランプは、D線(D1: 589.6 nm、D2: 589.0 nm)で光っており、黄色(人によっては橙色に見える)の
単色光のランプです。分光器で虹を見ると、黄色の所にしか虹が見えません。このため、色の識別ができません。
今回は、京都の洛明舎(らくめいしゃ)さんから購入しました。低圧ナトリウム(35W)、専用ソケット、そして、
低圧ナトリウムランプ用安定器を購入しました。(55W管が安かったので、そちらのランプも購入しました。)
板の上に、ソケットと安定期を固定しました。洛明舎さんでは、ソケット結線図のメモも入れて下さいました。
ランプを外すと、安定期側に電気が流れないような仕組みになっています。
結線図は、アカリセンターさんのこちらのページにありました。
(アカリセンターさんは、水銀灯などを購入させていただいた事があります。)
ランプ部です。管は2重構造となっています。
内側の管には、所々に銀色の水銀状の金属がみられまず。
これが、金属ナトリウムです。
電源を入れると、初めはネオンやアルゴンの始動用ガスが放電するので、赤〜ピンク色に光ります。
写真では、あまり赤〜ピンク色に写りませんでした。
5〜10分程度で、安定してきます。
この明るさで、35Wとは、省エネではないかと思います。
(実際に、消費電力あたりに発する全光束の量、発光効率は、LEDよりも高いそうです。)
低圧ナトリウムランプの光源で、色鉛筆を見てみました。
ファーバーカステル、ポリクロモス色鉛筆、120色です。(高価な色鉛筆です。懸賞で当たりました。)
何だか色鉛筆には見えません。
これを、普通の光で見ると、・・・・・
こんなにカラフルです。
次は、造花を見てみました。
やはり、花が何色しているか分かりません。 (葉は緑ということは分かっていますが、・・・)
これを白色光下で見てみると、・・・・。
きれいな造花でした。
柏市放課後子ども教室の際の実験の様子です。
「なんか白黒みたい。」と、言っている児童がいました。厳密には白黒ではなく、
白黄ですが、色の情報が無いので、白黒と同じですね。
何だか不思議な世界を見ることができました。
低圧ナトリウムランプなんて、個人で購入する人は、ほとんどいないと思いますが、・・・・・。
<< 追記 2017年6月6日 >>
低圧ナトリウムランプの光線下で、ナトリウムの炎色反応を行なうと、
ナトリウムランプの光が炎に吸収されるため、黒い炎が観察されます。
科学クラブでも観察をしました。(普通は、高校でやると思いますが、・・・)
その時の写真です。
背景を白いボードにすると一度に多人数で観察できます。右には、炎の影もできています。
こちらが動画です。
何だか不思議ですね。(^_^;)
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千葉県柏市立富勢西小学校 科学クラブ 日記