パラメトリック スピーカー
- 秋月のキットです。超音波を利用した指向性のあるスピーカーです。 -
音の実験に使おうとおもい、秋月のパラメトリックスピーカーを作りました。 (トライステート社の製品とのことです。)
他社からも同様の製品がいくつかあるようです。 タカチの蓋付きのケースに組み込みました。あまり、美しく
仕上がりませんでした。 音の帯域はかなり狭いようです。 音楽を聞くにはちょっとつらいです。 指向性は、
高いのですが、部屋が静かであると、90度横にいても、わずかに音は聞こえます。 (何かに反射して聞こえて
いるかもしれません。他にBGM等を流していれば、横ではほとんど分からないと思います。) このスピーカーは、
ときわぎ祭という小学校のイベントの際で、PCを使った太陽のクイズコーナーをやった際に、周囲に音が
広がらないように、効果音の音出しに使用したことがあります。
普通の音(可聴帯域)は、周囲に広がっていくという性質なので、このスピーカーは小学校の実験には不向き
かもしれません。 何の説明もせずに、2台の機械のうち1台を使って、ある方向の児童にある指示の音声を
聞かせます。 もう1台の機械で他方向に居る児童に向けて、違った指示の音声を聞かせたりすると、他の方向の
音声は聞こえないので、それぞれ違った指示動作をするので、みんな何が起きたか分からないのではないかと思い、
面白いのではないかと思います。(ちょっといたずら的ですが、(^_^;) こんなことを考えて、2台作りましたが、クラブの際に
時間がないので、まだやっていません。 機会があれば、やってみたいです。
この機械で出力された超音波は、40.3kHz±0.1kHzだそうです。 バットディテクター(コウモリ探知機、超音波
可聴装置)という、超音波を可聴周波数帯域に変換する装置を使って、超音波を聞いてみました。このバットディテクタは、
30、35、40、45、50kHzを切り替えて聞けるのですが、30〜40kHzまでは、結構、超音波が聞こえてました。(直接
聞こえるのではなく、バットディテクターを通して聞こえるという意味です。キャリアは、40.3kHzだそうですが、他の周波数も
結構でているようです。) バットディテクターを40kHzにすると、はっきりとは聞き取れませんが、モガモガ言ってる
音声がバットディテクター越しに聞き取れました。
動物や昆虫の嫌がる周波数も出ていそうなので、動物除け、虫除けに使えるのかもしれません。(試して無いです。)
千葉県柏市立富勢西小学校 科学クラブ 日記