ピンホールカメラ  

 

 

ピンホールカメラです。

写真は、管理人が作成したものです。 (児童が作成したカメラの写真は撮っていませんでした。)

 

 牛乳パックをベースに使い、工作用紙で強度を上げ、水性ニスで仕上げています。

ピンホール部は、0.5mmの穴を開けたアルミ板を使用しています。(写真ではみえません。)

(本当は、0.3mmが良いそうですが、0.3mmのドリルの刃は持っていませんでした。)

シャッターは、ビニールテープを取ったり貼ったりして使用します。

 

 ピンホールから、印画紙面まで、60〜70mm程度あります。 ( f 焦点距離 )

ピンホールが 0.5mmです。 ( D 直径 )

F値は、 60÷0.5=120  から 70÷0.5=140 となります。

普通、カメラのレンズのF値は、明るいレンズで、F=1.0 から1.4程度です。暗くても F= 5.6 〜 8 程度です。

これからすると、ピンホールカメラは、とても暗いです。 

暗いということは、同じ感度のフィルムを使っても、それだけ露出に時間がかかります。

ピンホールカメラは、どうりで露出に時間がかかるわけです。(晴れた日でも、数十秒の露出時間)

レンズの有難さが、良く分かりました。

 

 

 

みんなで揃って撮った集合写真です。

露出は、約30秒です。 その間、じっとしてもらってました。・・・・・・

何十秒もじっとしてなくてはいけないのは、大昔の写真のようですね。

 

 これを撮影するにも、けっこう手間暇かかっています。

部屋を暗くして、赤い薄暗い電球をつけて、簡易的な暗室を作ります。その中で、印画紙をカメラのサイズ(約6cmX6cm)に

切り、カメラに装てんします。そして、撮影します。撮影が終わったら、暗室で、現像(市販の印画紙用現像液)、停止(食用酢)、

定着(金魚のハイポ)と処理をしてネガを作ります。 (この辺は、他のページで紹介します。) そして、ネガを乾燥させます。

そのまま、暗室での作業です。できたネガを新しい印画紙に感光面同士を密着させて、スタンドの電球で数秒露光します。

これを、再び先ほどの処理同様、現像、停止、定着と処理をして乾燥し、上の写真のような物が出来上がります。

 

 

 いろいろ苦労してできた写真ですが、これを見た児童に、 「 白黒なんで、心霊写真みたい!」 と、

言われてしまいました。 ・・・・・    (;_;)

 

 さらに、クラブの帰りに各自持って帰ってもらおうと思い、みんなの人数分置いておきました。

でも、ほとんどの人は持って帰ってくれませんでした。みんなもらってくれませんでした。・・・・・      (T_T)

 

 管理新が人の子供の頃は、画像を記録することは、大変なことでした。

でも、今は、携帯やデジカメで、カシャッと気軽に撮影できますし、家のプリンターできれいなカラー写真を簡単に印刷できます。

こういった環境の中で、いまさら手間のかかる白黒銀塩写真は、興味が湧かないのも、仕方ないのかもしれません。

ちょっと管理人の趣味に走りすぎたのかもしれないと、反省しました。

 

 

 

 

 

 

 

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