ピンホール プラネタリウム 製作記
星座絵投映機 編 (星座絵投影機、星座絵投映装置、星座絵投影装置)
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- 結局 ただの スライドプロジェクターとなりました。 (^_^) -
( プラネタリウムでは、"投影" ではなく " 投映 " と 言うそうです。)
プラネタリウムの上映で星座の説明をする際に、ポインターで星座の形をたどったり、
ギリシャ神話などの話をしていても、小学生(特に低学年)にはピンとこないことが多いようです。
やはり、星座絵投映装置で星座を映したほうが、具体的なイメージをつかんでもらい易いと
思いました。そこで、星座絵投映装置を作製しました。
星座絵投映装置を自作なさっている大学の方々のページを拝見すると、投映するレンズは、
アイピース(接眼レンズ)などを使っている方々が多いようです。
(例) 東京理科大学の天文研さまのページ
この方がコンパクトになり、恒星球に同架したり、本体のフレーム上に取り付けたりできます
のでスペースの節約になるようです。 (例) 東大 地文研究会天文部さまの有名なプラネ
管理人も当初は、アイピースを使って、星座絵投影装置を作成しようと思いました。星座絵を
作成する際に、アイピースの焦点距離に応じて、事前に星座絵の大きさを計算しなければ
ならず、うまく星像に一致した星座絵を作製できるか自信がありませんでした。
(理科大天文研さまのページでは、試してみるしかないと書いてありますが、レンズの式から計算は可能です。)
また、解説の物語等を説明する際に、物語の絵も上映できると便利です。PCプロジェクター
でも物語などの上映はできますが、プロジェクターは、ピンホールプラネタリウムの恒星光源に
対してかなり明るいため、かなり減光しなければなりません。上映する光束を減光しても、周囲から
光が漏れたりしますので遮光しなければならず、また、遮光すれば放熱の問題もあります。
ピンホールプラネタリウムでは、上映中のPCプロジェクターとの共存はやや難しいと思います。
(管理人も、実際のところ、プラネ上映後に、日食や月食、彗星等の紹介の際にコンテンツの一部としては使っていますが。・・・(^_^)
(将来的には、魚眼アダプターを使って、星座絵や物語の上映やデジタルでのプラネの上映もやってみたいです。
デジタルプラネとピンホールプラネのハイブリッド?)
そこで、古典的ではありますが、星座絵上映や物語上映に使用できる、
スライドプロジェクター方式としました。
今の若い方は、スライドと言ってもピンとこないと思います。 ( スライドとは, ・・・ Wikiのページ )
スライドを作成するスライドフィルムは、リバーサルフィルムとも呼ばれていて、フィルムを現像すると、
透過型の写真のように現像されるタイプのフィルムです。 (ネガフィルムは、現像すると色
(カラーネガフィルム)や白黒(白黒フィルム)が反転するフィルムです。プラネタリウムの恒星球で
よく使われるリスフィルムも白黒が反転するネガフィルムです。コントラストが強いネガフィルムです。)
少し前までは、学会などの発表の際は、部屋を暗くして、スライド原稿をプロジェクターを使って上映し
発表を行っていました。現在は、PC+プロジェクターに取って代わられています。
管理人は天体写真をやっていたので(現在も少しはやっていますが)、フィルム式の
マニュアルカメラ(一眼レフカメラ)の交換レンズを何本か持っています。星座の写真を
撮っていたので、何oのレンズだと、この星座が丁度入るなどの感覚が多少は残っており、
馴染みがあるので、カメラの交換レンズをプロジェクターのレンズに流用することを考えました。
また、ズームレンズを使えば、上映する星座にあわせて拡大縮小ができるので、上映される
星座絵の大きさを気にせず星座絵のスライドが作成できます。このような利点もあり、
プロジェクターのレンズは、手持ちのカメラレンズを流用することにしました。
(一眼レフの交換レンズは取り外し式です。普段はカメラのレンズとして使い、プラネ上映の際だけスライドプロジェクターに
流用することとしました。プロジェクター専用としてしまうわけではありません。 )
(一眼レフカメラの交換レンズをお持ちでない方も多いと思います。 購入しなければならない場合でも、
中古のレンズであれば、アイピースの価格と比べても、そんなに高価ではありません。星座絵を投影するだけであれば、
レンズに多少のカビがあったり、コーティングにヤケや剥がれがあるようなジャンク的なレンズでも十分と思います。
時によりますが、その道のお店のジャンク箱を漁れば、単焦点レンズであれば、1000円〜2000円、ズームでも2000〜
3000円程度でゲット可能なこともあります。)
一眼レフカメラの交換レンズを使う場合の話です。現在のデジカメ用の交換レンズは、絞りが
ボディ側で電気的に制御されており、レンズを取り外すと絞りが一番絞られた状態となると思います。
このため、このまま上映すると、投映された像がかなり暗くなってしまいます。ピンホールプラネでは、
恒星の像が暗いのでなんとかいけますが、広角のレンズでは大きな像が投映されるため、(拡大され
光が広がるため)ちょっと厳しいです。このため、レンズ側で絞りの調整ができる昔のマニュアル
カメラ(フィルムカメラ)のレンズが良いです。
また、今のデジタル一眼レフカメラの普及タイプは、撮像面のサイズが、APSサイズです。
(APSとは:Wikiのページ) 今回使用したスライドフィルムは、35mmサイズと呼ばれているサイズ
なので、APSサイズより大きいです。(35mmフィルム、135フィルム: Wikiのページ) 昔のフィルム式
マニュアルカメラのレンズであれば、もともと35mm(フィルム面:36o×24o)用に設計されているので、
問題ありません。
(一つ重要なことが抜けていましたが、)スライドの撮影には、レンズ以外に、レンズを装着
したフィルム式カメラが必要です。(もしくは、フィルムレコーダー) 中古のフィルム式一眼レフは、
メーカーなどを選ばなければ、かなり安い値段で売られています。別に購入しなくても、撮影時
しか使用しないので、借りられればそれでよいと思います。
1つのページでは、かなり長くなりそうなので、いくつかのページに分けました。
振り返ってみると、結構な労力と時間をかけていました。 寄り道しなければ、それ程は時間がかかりません。・・・ (^_^);
< もくじ >
1. 星座絵投影装置 製作 スライドの製作 (情報収集・素材入手編)
スライドの星座絵の原稿をどのようにするか、情報収集編です。
フィルムレコーダーをオークションで落札したり、古いMacintoshのPCを引っ張り出したりの
顛末記です。なんとか動作はしたものの途中でフリーズし、最後まで撮影できませんでした。
フィルムレコーダーではうまくいかず、結局テレビモニターの画像を撮影しました。
原理も簡単に解説しています。
実際の製作です。
6. 完成しました 試験投映です。 そして、実際の投映です。 試験投影です
投映しました。 実際には、星座絵が恒星とずれました。(^_^)
7. 改善点など
感想、反省点や改善点などです。
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