クォーク カード ディーラー (クォーク カード ゲーム)
- クォーク カード を使ったゲームです。 バリオン や メソン を コレクトするゲームです。 -
ホーム > 機器・材料一覧 > クォーク カード ディーラー
子どもに素粒子物理学に興味を持ってもらう手段としては、面白いと思ったので紹介します。
学校の科学クラブでは、まだやっていません。 カードが入手できたらやってみたいです。
( 追記: 2012年のKEK一般公開からは、カードが更新され、新しいデザインでした。
この時に KEKの一般公開の際、係の方に 学校の科学クラブでやってみたいので
カードを頂けるか伺ってみました。 しかし、「あくまで教材ではなく、計算基礎科学連携拠点の
広報グッズなので、・・・。」 とのお返事でした。 サンプルとして、一式のカードを頂きましたが、
クラブの人数分を分けて頂く事は出来ませんでした。ぜひ、学校の科学クラブでやってみたかった
ので残念です。 古いデザインのカードが余っていたら、それでも頂けると良かったですが。・・・
カードをコピーして科学クラブで使う事の可否についても伺ったのですが、
「キャラクターの著作権などの問題もあり、・・・。」 とのお返事でした。 難しいですね。・・・
クラブのみんなを、このイベントをやっている会場に連れて行かなければいけないようでした。)
( 追記 その2 : 先日、計算基礎科学連携拠点のこちらのページを見ていたら、印刷用データが
公開されていました。自分で印刷して、遊べるようにして下さっていました。 今後、科学クラブでも
リクエストがあったら、やってみたいです。 2013年6月1日)
管理人は科学好きなので、科学フェスティバルや科学館などにはよく出かけます。 なかでも、KEK
(高エネルギー加速器研究機構)の一般公開は、楽しみにしています。 ( ラジオ好きな管理人は、
毎年施行される、「ラジオをつくってみよう」が楽しみです。抽選になるので、当たらない年もあります。
このところは、KEKのカッパラジオが進化しているのが面白いです。)
2011年の一般公開では、クォーク カード ディーラー という、クォークのカードを使ったゲームをやって
いました。 これは、u(アップ)、d(ダウン)、s(ストレンジ)のカードを使って、これら3枚を組み合わせて、
バリオンの粒子を作ります。また、2枚を組み合わせてメソンの粒子を作ります。バリオンやメソンの組み
合わせを作って係の人に見せると、各々のバリオンやメソンのカードがもらえ、バリオンやメソンのカードを
コレクションするゲームです。u(アップ)、d(ダウン)、s(ストレンジ)のカードは、赤、青、緑のカードがあり、
バリオンやメソンを作る際には、色を合わせて白となるようにしなければいけません。
(登場するキャラクターは、KEKのカソクキッヅという素粒子物理の漫画のキャラクターです。
大人が読んでも、とても分かり易く、おすすめです。 ネットでも見られます。)
u(アップ)、d(ダウン)、s(ストレンジ)のカードそれぞれに、赤、緑、青があり、全部で9種類です。
初めに渡されるu(アップ)、d(ダウン)、s(ストレンジ)のカードには、すべての色のカードは含まれていません。
たしか、6枚くらいしか、渡されません。人とカードを交換しなければ、コンプリートできません。すべてのバリオンや
メソンのカードをゲットするには、周囲の人と協力しながらゲットしていきます。そうして、すべてのバリオンや
メソンのカードをゲットすると、下敷きがもらえます。
初めに説明用に渡されるカードです。 はじめは、何の事か分からないと思います。
拡大してあるのですが、それでも見にくいと思います。(すいません。)
この表のように、p(プロトン、陽子)は、u(アップ)、u(アップ)、d(ダウン)でできています。これらの
組合せの3枚のカードを係の人に見せれば、pのバリオンカードがゲットできます。 しかし、その際に、
3枚の色を合わせて白になるようにしなければいけません。 もし、uのカードが、赤と緑ならば、dは青で
ないと、あわせて白になりません。 (赤、緑、青は光の3原色なので、混ぜると白になります。)
(これでしたら合わせて白になります。)
ただ、uudの3枚のカードを組み合わせるだけでなく、合わせて白となるようにする所がポイントです。
他のp(プロトン、陽子)の組み合わせは、
(色を混ぜると白になっています。)
(こちらも、uudですが、色を混ぜると白です。)
このように、p(プロトン、陽子)の作り方は、3種類あることになります。しかし、もらえるPのカードは、
1種類です。 このような説明です。
同様にして、他の粒子のバリオンカードもゲットしていきます。
ゲットされたバリオンのカードです。
どのカードも、 3種類のクォークの組み合わせで出来ています。
u、d、sのカードの裏は、反物質となっています。
これらを使って、メソンカードをゲットしていきます。
表が無いので、ゲットされたメソンカードで説明です。
たとえば、左上のK−は、SUとなっています。s(ストレンジ)と、u(アップ)の裏側のu(アップの反物質)の
組合せのことです。この2枚を係の人にみせると、K−のカードをゲットできます。しかし、この時も、あわせた
色が、白となっていなければなりません。 sが青ですと、黄色のu(後ろは青のu)を組み合わせます。
黄(赤+緑)は、青の補色なので、混ぜると白になります。
慣れないと分かりにくいかもしれません。 同様に他のメソン粒子のカードもゲットしていきます。
すべてのカードをゲットすると、下敷きがもらえます。
( 表 )
上の表の横の線は、S=0、−1、−2−3となっています。これは、ストレンジネスと言って、s(ストレンジ
クォークが いくつ含まれているかです。(なぜかマイナスの符号) 斜めのQ=−1、0、+1は、電荷です。
高校の時に習ったように、たとえば、p(プロトン、陽子)は、電荷が+1です。 上の図の下表から、pは、
uud(アップ、アップ、ダウン)でできているので、s(ストレンジクォーク)は持っていませんので、S=0となります。
udsは、2種類あります。素粒子のスピンによって、違いがあるそうです。
( 裏 )
後ろは、メソンについてです。同様に、ストレンジネスや電荷で分類されています。
最初に下敷きをもらえた方が、理解しやすいのではと思いました。
じつは、これ以外に、レアカードがあります。
こちらは、ぼかしを入れてあります。構成するクォークが分かってしまうと、ネタばらしとなってしまうので、
そうしておきました。 左の物は、KEKの公開で、ある子どもさんが持っていたので、その子に聞いてみると、
教えてくれました。 早速、必要なクォークカードを組み合わせてもらいに行くと、このカードは、準備枚数は
少ないため、あと、2枚だったようです。 (管理人が貰いに行ったのではなく、管理にの子どもに貰いに
いってもらいました。(^_^;) ヒントは、普通のバリオンより、構成するクォークの数が多いです。
また、全体あわせて、白となるようにしなくてはいけません。
右のカードは、KEKの時は、存在すら知りませんでした。その後のサイエンスアゴラにて、ゲットしました。
係の方に、他のカードは無いか伺った所、直接は教えてくれませんでしたが、ヒントを下さったので、
ゲットできました。 ヒントは、左のカードより、クォークが一つ多いです。二つのバリオンという意味になって
います。やはり、全体で白です。
他にも、レアカードがあるのかもしれません。・・・ 今度、探してみます。
( 追記: 2012年 KEKの一般公開の際は、左のカードは、存在が怪しくなったので、作らなかった
ようです。右のカードは、2012年も製作されていました。「他の人に見せないでくださいね。」と、
もらう際に、管理人の子どもたちは、念を押されたようです。また、係の人の寄っては、クォークカード
提示の際に 「同じもの二つだよ。」 と、かわされてしまう事もありました。(ヒントになりますね)
もらう際に、このカードの粒子の名前を言わないと、ゲット出来ないこともあるようです。)
子どもたちに、素粒子の世界に少しでも親しんでもらえるようにと、このようなゲームを考え出された
KEKの方々のアイデアに、管理人は脱帽でした。(^_^;) ゲームを理解することにより、クォークとバリオン、
メソンの関係も理解できると思います。(管理人のかみさんは、あまり理解できなかったようです。(^_^;)
家に帰った後も、子どもたちは、カードを使って遊んでくれるでしょうか? 管理人の子どもたちは、
ゲットしたカードを数日は眺めていましたが、しばらくすると放置されていました。・・・・
ホーム > 機器・材料一覧 > クォーク カード ディーラー
千葉県柏市立富勢西小学校 科学クラブ 日記