2012年2月15日   5月21日金環日食 6月6日金星日面通過 の紹介です。
 

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                                - 今年は、天文の当たり年と言われています。日食等の紹介です。  -  

    

  模型を使って、太陽系の大きさを実感してもらいました。

   

   今年度最後の実験です。  今年の5月21日は、金環日食がみられます。 また、6月6日には、

  金星の日面通過(金星が、太陽の手前を通る。)が見られます。 天文好きの管理人は、

  どうしても外せない内容なので、最後の時間に紹介をさせて頂きました。

 

 

   事前の準備です。

  今回は、天文の内容です。日食や金星の日面通過の紹介なので、PCのシュミレーションや

 模型を使って説明をしようと思いました。 そこで、惑星の模型を作製しました。

  縮尺は、 約14億分の1です。

  

   発泡スチロールの球に、アクリル絵の具を塗っています。薄く塗るとはじいてしまい、厚く塗った

  のですが、汚らしくなりました。・・・(^_^;)   惑星の大きさは、Wikiの太陽系のページを参考に

  しました。太陽の直径は、約14億メートル(140万km)なので、それぞれの惑星の直径を14億で

 割りましたが、実際に入手できる発泡スチロール球のサイズが、1cm刻みなので、なるべく近い物と

 しています。(入手できた発泡スチロール球は、1、2、3,4、5、8、10cmでした。)また、水星などの

 惑星は約3mmと小さいので、クッション用の小さな発泡スチロール球を利用しましたが、それでも、

 大きいようでした。 発泡スチロール球は、柏の周辺ですと、東急ハンズ、手芸店の三喜ユザワヤ

 トーカイ、ホームセンターですと(守谷ですが)ジョイフル本田などで入手できると思います。 また、

 土星の輪は、100均のプラ板を利用しました。

 

  太陽の直径は約1mになります。 太陽は、ピンホールプラネタリウムのスクリーンとして作製した

 1/4半球のものを、二つ合わせて半球とし、内部に電球を入れて、太陽に見立てています。

 (あまりリアリティは無いですが。・・・(^_^;) 

   ー>  

 

  その他、説明に使う小物、PCのソフトを用意しました。

 

  

  

   実験当日です。

  今年度、最後のクラブ活動です。天文ネタは、好きな人には受けますが、好きでない人には

 敬遠されてしまうので、ちょっと心配でした。

 

  理科室に、早めに行って、プロジェクターの準備や太陽系の模型の準備をしました。

    

 

   そして、今年度最後のクラブが始まりました。 最初は、他に用意していた、ソーラークッカーの

  予備実験の模様を簡単に紹介しました。

   

   そして、本題に入りました。

   

 

    はじめに、昨年末の月食の紹介をしました。

   

    原理なども紹介しました。

 

    導入として、太陽系の大きさを実感してもらうため、実際の14億分の1の惑星の模型を

   どこに配置したら良いかを、体感してもらいました。

   

    

 

   太陽の直径を1mとすると、各惑星はどのくらいの距離にあるのでしょうか?

  みんなに聞いてみました。一人、1個、惑星を担当してもらいました。

   

       

    水星や金星は、理科室の端から端くらいという意見が多かったと思います。

   

    手前が太陽です。  奥の方では、水星、金星、地球を持った人がいます。

 

  ( ちなみに、14億分の1のスケールだと、光の速さは、毎秒21.4cm進むことになります。 )  

   

  答えは、・・・・

  写真は、富勢西小学校付近の航空写真です。 グランドの端に太陽を置いたと仮定しています。

  

  水星は、46mで、グランドのまん中でした。 金星は、グランドの入り口付近で、85mでした。

 地球は、みどりの広場からグランドへ抜ける通路入り口付近で、118mでした。 (このスケールで、日食の

 説明をするのは、大変です。 でも、一度やってみたいです。) 火星は、校門付近で、179mでした。

 理科室には、まったくおさまりきれませんでした。

  

  火星より外側の惑星は、・・・

  

   木星は、高野台公園で、612mです。 土星は、高野台保育園のあたりで、1124mです。

  「模型を持って、実際スケールにもとづいてた場所に立って見てみよう!」といっても、ここまで来ると往復だけで、

  クラブの時間が終わってしまいます。

  

   さらに土星より外側の惑星です。

  

   天王星は、北柏ふるさと公園近くで、2260mの所です。 海王星は、ちょうど柏駅付近で、3541mです。

  「海王星の模型を持って、実際のスケールにもとづいた場所に立ってみよう!」を実践すると、柏駅に

  怪しい海王星模型を持って立つことになるので、実際にやるとなると、ちょと気がひけます。・・・

  惑星から準惑星となった、冥王星は、昨年リーグ優勝した、柏レイソルのグランド付近で、4650mです。

  模型の大きさは、1cmに満たないので、こんな小さいものが、あんな遠くに、と言いった感じです。

 

   ちなみに、一番近い恒星である、ケンタウルス座α星までは、4.22光年なので、14億で割ると、

  28517344m=28517kmとなります。地球の直径は、約12800kmですから、その倍以上となり、

  地球上では、模型を置ききれない事になります。 太陽を1mとしても、隣の恒星までは、地球の直径

  以上の距離が離れていると聞くと、いかに宇宙が広いかが実感できます。

 

   同様に、お隣のアンドロメダ銀河までは、17164468143kmとなり、150000000km離れている

  太陽と地球の距離の114倍以上です。いかに宇宙は広いかが実感できます。 私たち地球は、広い宇宙

  の中では、本当に一人ぼっちなんだと思います。地球上で人々は争いごとをしたり、環境破壊をしていま

  すが、かけがえのない地球を大切にしなければと思ってしまいます。

 

   宇宙は大きいと思っていても、現実的には、本当に大きい事が、分かって貰えたでしょうか?

 

 

   その後、日食の紹介をする前に、地球の公転と太陽の見える位置について、簡単に話しましたが、

  ちょっと難しかったかもしれません。

   

   みんな難しかったかな?  (かえって嫌いな人が多くなっていないか心配です。(^_^;) 

 

 

   

   星座の絵が描かれた板を使って、公転の説明です。(写真は おうし座です。)

   

   

 

   そして、一人の児童にモデルになってもらい、日食の説明をしました。

   

   そして、日食の説明です。 電球を太陽に見立てています。

      

    本影(皆既日食)、半影(部分日食、金環食)の説明です。 実際の見え方と 影の様子を

   見てもらいました。 (見え方は、本人しか分からなかったかもしれません。テレビカメラも必要だったかもしれません。)

     本影 : はっきり黒くなった中心部の影です。 ここからは、電球(太陽)は全く見えません。

           ここからは電球(太陽)は見えませんので、皆既日食になります。

     半影 : 本影の周囲のうすく、ぼんやりした影の部分です。ここからは、電球(太陽)が一部見えます。 

           部分日食となります。

     中心にはっきりした黒い影がない場合は(はっきりとした黒い影が、地球まで届かない場合。地球には半影のみの場合)、

     中心から見ると、月から太陽がはみ出して見えます。これが、金環日食となります。

 

 

     (気象庁のホームページより)

    2009年7月22日(トカラ列島は皆既日食) 日食時の、気象衛星からみた地球です。月の影が見えます。

    

 

   PCのシュミレーターソフトを使って、影の様子を見てもらいました。 5月21日の金環食です。

    (Ssim Studio を使用)

   地球や月の大きさをデフォルメしないで見てもらいました。すると、本当に月の影は細いです。

   本影は、地球に届きません。(だから金環となります。)

   

   (Ssim Studio を使用)

   半影は、地球に届いています。本影は、画面右の所(白い印)までです。

 

    (Stella Navigater 9使用)

       シュミレーションソフトで、実際の見え方を 早送りで見てもらいました。

 

      

    その他に、金星の日面通過についても、簡単に紹介しました。

 

 

   これで、今年度の科学クラブは終わりです。

  5月21日の金環日食、晴れるといいですね。  みなさん、お疲れさまでした。

  1年間、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

   < 反省点、気付いた点など >

    1. 地球の公転や月の公転など、数字を使って、説明したが、ほとんど興味を持ってくれなかったようであった。

        もう少し、工夫が必要だった。 他の方の教え方等を参考にしていきたい。

    2. 本影や半影の説明の際に、テレビカメラを用いてやった方が、他の児童にも分かり易かったと思われた。

    3. 天気が良ければ、ソーラークッカーの実験をやる予定であったので、そちらの準備に追われてしまい、

       日食メガネの作成の準備が出来なかった。準備不足であった。

    

      

   

  

 

 

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