針穴写真機原理説明機

                                 - 針穴写真機の原理を見てもらいました -

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 ピンホールカメラは、光の直進性を利用しています。 レンズも無いのに絵が映るか不思議です。

そこで、ピンホールカメラの原理を知ってもらうために、顕微鏡のケーラー照明の絞り部分をピンホールに

見立てた物を製作してみました。 (製作すると言ったほどの物でもないですが・・・)

ピンホールの板と、トレーシングペーパーのスクリーンをL字金具とクリップで立てて使います。 

 

 

 顕微鏡のコンデンサーレンズです。 

    この下部の、コンデンサー絞りをはずします。

 

  これが、コンデンサーからはずした絞りです。

    これを、ピンホールに見立てて、板に取り付けます。

 絞りの目盛りは、1〜30とありますので、1mm〜30mmに絞れるようです。

  ( 最小は1mmなので、完全なピンホールとは、言えないかもしれないですが・・・。 )

 これを、最初の写真のように、板に取り付けます。

 

 最初は、絞りを開いて、徐々に絞っていきます。 

   ->  -> 

 すると、スクリーンに徐々に倒立した映像が見えてきます。

 ( ボケた映像が見えてきた後、ボケた映像が、徐々にシャープになってきます。)

 穴が小さくなれななるほど、映った絵は暗くなるけど、像がシャープに映る様子が、連続的に見てもらえます。

 

  プロジェクターなどで、(元の絵となる)スクリーンを前方から絵を照らし、ピンホールを通して手前のスクリーンに

 投影すると、逆さになった映像が観察できます。  

              

   スクリーンに書いた文字を後ろから照らしています。

 

   スクリーンの様子

 

   手前のスクリーンに写った画像

 

  別に、絞りでなくても、大きさの違ったピンホールを用意して、交換しても同じです。

 ( 段々、小さな物に変えていくと、徐々に写った絵が シャープになっていきます。)

 

 

 

 また、部屋を明るくして、この絞りをつけた板を中心に置き、両サイドに透明なアクリル板を立てます。

一方のアクリル板のここからでた光は、対側のアクリル板のどこへ行くか、と調べていくと、

光路の理解もしやすいと思われます。 ピンホールに対し、点対称になる様子、逆さまに映る様子が

立体的に体感できると思います。 

( ここからの光はここに、ここからの光はここに、・・・、と、マークしながらやっていくと良いと思います。)

   

  光路のかわりに、木の棒などを使用したり、しても良いと思います。

 (この場合も、べつに絞りを使う必要はありません。板に穴が開いていれば、それをピンホールに見立てて、施行すれば同様です。)

 

    

        さらに、部屋を暗くして、ピンホール越しに、スクリーンに懐中電灯などの光源を照らします。

  光源を動かすと、スクリーンに映った光源の軌跡は、光源の実際の動きと180度倒立の動きをします。

             

    原理を考えると当たり前ですが、以上の様な事を行うと、子だもたちに針穴写真機の原理が

   体感的に分かってもらえるような気がしました。

 

 

 

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