実験用アンプ   

                    - 秋月のキットで製作したものです。 -

 

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音の実験用に、(壊れてもいいような)安価なアンプを製作しました。

以前、使用していた、やはり秋月のキットで作ったアンプがあったのですが、

調子が悪いので、用意しました。

 

D級のデジタルアンプも製作してみたかったのですが、20000Hz以上は、

フィルターでカットされてしまうので、可聴帯域の実験には不向きと思い、

秋月の10WのモノラルアンプX2 としました。

これは、液晶テレビのアンプ部に使われたSANYOのICを使ったキットでです。

( そういえば、液晶テレビの出力は、10WX2というのが多いです。 このICを使っているかも

  しれません。)

 

 このICには、メインのアンプとヘッドホン用のアンプが、それぞれ内蔵されています。

基盤上で、ヘッドホン用の入力をメインの入力にショートすると、ヘッドホンン用のアンプも同時に入力されるので、

そのように、配線しています。 内部のアンプ自体は、メインとヘッドホン用それぞれに独立しており、

それぞれに音量調節をつけています。 ヘッドホン用の出力は、オシロスコープに入力し、

スピーカーの音出しと、 オシロスコープでの観察が同時にできるようにしています。

( もちろん、ヘッドホンを繋げば、ヘッドホンで音が聴けます。)

 入力は、L、R ピンプラグですが、こちらから見ると、右左の赤白が逆に見えるかもしれません。

これは、デモをやる際に、アンプの後面に、あちら側に向けてスピーカーを左右に置く都合で、

こちらから見ると、向きが逆になっています。

内部の配線は、センスがないので、込み入っています。

( ちゃんと、1点にアースを落として・・・ などは、実験用なのでやっていません。 適当です。)

 

 

10Wあれば、ちょっとした音出し実験には十分使えました。

 

 

 

( 追記  )

 

 さて、当初の目的の通り、上の周波数まで、増幅してくれているでしょうか?

 

ファンクションジェネレーターで、約 2MHzの正弦波を入れました。(当然、聞こえません。)

かなり波形は乱れていますが、増幅はしているようです。 

 

今度は、約 200KHzの正弦波を入れてみました。( 当然、こちらも聞こえません。)

ちゃんと増幅されています。波形も、ほぼ正弦波のままです。

 

ゲインは下がるかもしれませんが、かなり上の周波数も増幅してくれるので、

可聴帯域を調べる実験などには、十分使用できるようです。

 

 

( 追記 その2  2010.6.26 )

 先日、キーボードの音を使って、コップ内の空気を共振させて、ろうそくの炎を消す実験をしました。

事前の予備実験では、キーボードの音では炎は消えませんでした。

ファンクションジェネレーターの信号を、このアンプに入力してみたところ、

なんとか消える周波数が見つかりました。 しかし、不安定で、消える時もあれば消えないこともありました。

もう少し、出力があれば、安定して消えそうです。

この実験も、ぜひ、子供たちに見てもらいたいので、もっと出力の大きなアンプを、考えています。

 

 

( 追記 その3  2011.8.29 )

 可聴帯域の実験です。自作スピーカーと組み合わせて、本当に上の周波数が出ているのか、

バットディテクターを使って確認してみました。 自作したバットディテクターは、30、35、40、45、50KHzと

切り替えて使用するようになっています。ファンクションジェネレーターで各々の周波数の信号を入力し、

バットディテクターで聞いてみると、ちゃんと聞こえました。(50kHzはちょっときついです。) ゲインは、あまり

無いのかもしれませんが、ちゃんと信号が出力されているのが確認できました。

 

 

 

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